石田雨竜『五月雨』
CN:REN(管理人)
クインシーであるという事、それは、キミと敵である、という事だ。
それは、僕らが出会う遥か昔から、決められていた。
・・・・・・・皮肉だね・・・?
僕たちは、どこに居ても出逢っていたよね・・・なんて、言えるほど、硬い絆をもっているわけでもない。
キミが、何故そんな悲しい顔をするの・・?
自分が、死神にならなければよかった、なんて言うなよ?
キミが、
死神でなかったら、
僕はキミを見てはいなかったから
そんな関係なんだよ、諦めて。
でも、現実、キミと僕は会えたんだ。
それでいいじゃないか。
そんなに、声を荒げないでよ。
唾が飛ぶ。
だって、キミはこれ以上、僕に何を望むというんだ。
最初から、何も無い関係だったんだ。
そう、なんにもね
お伽話のように、甘く、温かいお話を、僕が作れるわけがない。
無理なんだよ、僕たちには
甘く優しい甘美な囁きより、
睨み合い、傷つけ合う方が、よっぽど似つかわしい。
僕らは、違う道を歩いてきたけど、
同じ痛みを知っているから、互いの事が良く分かる。
賢いキミなら、もう、分かっている。
僕らの道は、決して、交わることはない
交わっては、いけない。
交わる、べきではない。
そうだ。
どうだい、そこの死神。
いっそこの戒めを引きずりながら、底の無い海へ飛びこまないか?
もしかしたら、行き着く場所は、同じかもしれないよ?
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||